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重心安定の法則

2009.10.11 - 操体
普段の生活の中で、最も疲れる姿勢の一つは立つ姿勢だと思う。
長時間立ったままでいるのは結構大変なものである。
電車での移動など、多くの人は座席が空いていれば座るようだ。
どんなに空いていても座ろうとしない人も偶に見かけるが、
筆者も含めて、少数派であろう。

もともと、人の骨格自体が二足歩行にあまり向いていないというのもあるが、実はコツがある。

今から50年ほど前、操体法の創始者、橋本敬三医師が、「平均集約運動法」として纏めたものがある。
これは後に、”からだの使い方、動かし方の基本法則”として、世界で最も短いお経になぞらえ、「般若身経(はんにゃしんぎょう)」と名付けられる。

その中で重心安定の法則として示してある、立位のポジションを紹介したい。


e5188229.jpg
(クリックで写真拡大 モデル:岡村郁生(操快堂)

1 足は腰幅
立ったときの足の内側の線を腰幅(骨盤の幅)くらいに開く。
狭すぎても広すぎても重心の位置が変わる(後述)。

2 つま先とかかとは平行に
つま先はからだの方向性を示す。
これが閉じすぎると内股になり、開きすぎるとがに股になる。

3 背筋は軽く伸ばす
背中は一般に曲がっているよりも伸びている方がきれいに見える。
しかし、伸ばしすぎても窮屈である。
「退かず掛からず反らず屈まず」という言葉もあるが、前後左右に偏らない程度に。

4 膝を軽くゆるめる
膝を緩めることで、足の親趾の付け根に体重がのる様になる。
「からだの使い方は、からだの中心である腰に集約されることが理想である」が、その為には親趾の付け根に体重がのるとよい。膝を軽く緩めることでそれが可能になる。
草履や下駄などは、自然とここに体重がのるようになっている。
末端から全身へということを考えると、この部分は重要である。
着物姿がきれいに見えるのは偶然ではない。ちゃんと理に適っているのである。

5 目線は正面の一点に据える
目線の動きは、動きを導くことも補うことも出来る、
重要な要素である。
目線を動かすということは、別の姿勢(動き)への方向性を示すことになる(後述)。


からだの使い方の原則として、手は小指、足は親趾をきかせる。
これは、からだの中心に力を集約するということであり、全てのからだの使い方に通じる。

服装によっては上記の姿勢をとりづらい場合もあるが、その時は臨機応変に。
基本を知っていれば応用もまた可能であると思う。


辻知喜



記事一覧

1 「歪み ~生命力学のバランス~
2  「からだの動き
3  「からだの使い方・動かし方 ~身体運 動の法則~
4 「自力自療
5 「重心安定の法則
6 「操体法動画:第二分析(フルセッション)
7 「身体運動の法則:側屈
8 「操体法動画:一人で行う操体法
9 「操体法動画:正坐位での体幹の前屈
10 「からだにききわける
11 「操体法動画:第2分析の流れ
12 「操体法動画:膝の傾倒
13 「操体法動画:足関節の外転

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 プロフィール 
HN:
辻知喜
性別:
男性
自己紹介:
鹿児島生まれ
東京在住
操体法の創始者橋本敬三氏の直弟子、三浦寛氏に師事。
東京操体フォーラム、いずみ操体研究所で活動中。

操体法東京研究会
東京操体フォーラム所属

立川、国立など、多摩地区を中心に、出張施術も行っています。

快妙道 いずみ操体研究所
http://www.kaimyodo.com/

【問い合わせ】

sotai@kaimyodo.com
メールはこちらから

http://twitter.com/tomoki_tsuji
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