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来週になりますが、東京は三軒茶屋において足趾の操法集中講座があります。
足趾の操法とは、橋本敬三先生が70歳から数年間、臨床の場で用いていたものです。温古堂診療所には様々な治療家が勉強に訪れていましたが、その中に足心 道の先生がおられました。
橋本敬三先生は足心道を基本に、「揉む」「落とす」「揺らす」の3つをされていました。書籍の中で『趾もみ』と書かれていることもあります。
講習時間内に、三浦寛(
人体構造運動力学研究所所長)による、臨床の実際を見学することができます。臨床の見学は、通常の操体法東京研究会定例講習では公開しておりません。第3分析(皮膚へのアプローチ)の先を行く、操体臨床の最前線を見学することが出来ます。
期間:
基礎講座:3日27日(土)~6月5日毎週土曜 13時~18時
4月24日(土)は予備日と致します。
(5月1日を予備日としていましたが変更させていただきました)
応用講座:5月3日(月)~5月5日(水)10時~18時(3日間)
会場: 操体法東京研究会講習会場
東京都世田谷区三軒茶屋1-30-9 三軒茶屋ターミナルビル34号
対象者:操体法の一部である『足趾の操法』を学び臨床に活かしたい方、介護関係、リフレクソロジスト、アロマ関係、整体関係、エステティシャンなど。ご家族のケアに活かしたい一般の方もどうぞ。
『足趾の操法』は非常にきもちのよいものであり、これだけでも『快適感覚をききわけ、味わう』という臨床を通すことが可能です。我々は、この『足趾の操法』も、操体の臨床のうちの一つと考えていますが、今回、この足趾の操法に特化した講習を企画することにしました。
更に、身体運動の法則(からだの使い方、動かし方)を学ぶことによって、操者自身が機能的で疲労をためたり、からだを壊したりしないような基礎を修得します。
★足趾の操法の特徴
・快適感覚を患者に味わっていただくことができる。
・足趾はきもちよさの宝庫である
・リラクゼーション効果にも優れている(副交感神経優位に導く)
・足趾はからだの『根っこ』であり、よく診るべきところである
・動きの操法をとりにくい被験者や、要介護者、リハビリ目的、小児、あるいは何らかの理由で言葉が通じない場合でも『きもちよさ』に導くことが可能である。
これを、橋本敬三の愛弟子である三浦寛がバリエーションを増やし『納め』を加えることによって、グレードアップさせました。
『足趾の操法』の一部として『趾(あしゆび)廻し』があります。文字通り「足趾を回す」ものですが、揉む、落とす、揺らす、とはまた違った快適感覚をききわけることが可能です。
片足ずつ行うので、病院のベッドの上や、狭いところでも行うことができます。
講義内容(予定)
基礎講座:
操体理論
身体運動の法則(施術者としてのからだの使い方の作法の習得)
実技(足趾の操法)
触診
実技
応用講座:
実際の臨床への応用
趾廻し
主宰: 操体法東京研究会
講師:
三浦寛(
人体構造運動力学研究所 所長 東京操体フォーラム理事長)
畠山裕美(
TEI-ZAN操体医科学研究所 東京操体フォーラム常任理事)
お申込・お問い合わせ:
TEI-ZAN操体医科学研究所
http://www.teizan.com/
畠山裕美宛
sotai@teizan.com
〒134-0088 東京都江戸川区西葛西2-22-38-217
Phone: 03-3675-8108 D-FAX:020-4668-4327
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本日、書籍紹介のカテゴリーをつくりました。少しずつですがおすすめの本を載せていきたいと思います。
まず一冊目は、「
生体の歪みを正す -橋本敬三論想集-」。
生体の歪みを正す―橋本敬三論想集
単行本: 508ページ
出版社: 創元社 (1987/06)
ISBN-10: 4422410563
ISBN-13: 978-4422410562
発売日: 1987/06
Amazonのデータによると、
操体法で知られる著者の半世紀にわたる、論文随想のすべてを、1冊に収めた全文集。生体の基礎構造に働く運動系のメカニズムと生活の自然法則との相関を追 求して健康と疾病の根源に迫る思索と体験のあとを体系的に収録。
とあります。実際には全てではありませんが、橋本先生の書籍の中では最も厚いものです。操体を学ぶなら必須の本だと思います。
気になる点は、般若身経(身体運動の法則)の自然体立位において、”
膝をゆるめる”という記載はこの本には載っていないというところです。
『からだの設計にミスはない』には掲載。
残念ながら、現在、古本でしか手に入らないようです。
2010年3月17日、9200円。
うまく手に入れていただきたいです。
追記
2010年8月、
オンデマンド版
での発売が開始されました。
いずみ操体研究所 辻知喜
このごろは、自分でライブを見に行く機会がめっきり減りました。
それまでも知人が出演する時に行く程度ではありましたが…
先月の終わりに渋谷のDESEOへ招待され出かけました。
覚えのない名前のライブハウスなので、地図を確認しながらも散々迷った末に辿り着いたのですが、線路沿いの細い道に入った時に記憶がよみがえって来ました。
昔、確かに通った道。現役だった頃、ツアーなどでお世話になったバンドのイベントか何かで一度だけ来たことがあったのです。
普段は目当てのバンドとその前後を見るくらいなのですが、せっかくなので開場に合わせて向かいました。
癖というか、次第にそうなるのか、入り込むよりは客観的に全体を見ることしかできないのです。
音色やバランス、立ち位置、チューニングの仕方、PAや客の反応などついつい気になります。
今回注目していたのはドラムでした。
ドラムって、こういう所では自分の楽器で演奏できません。持ち込むのはスネアとスティックくらいでしょうか。
この日は全体を通してコンディションがよくなかったのか、ドラムが苦労しているなという印象でした。
それが力量だと言えばそれまでですが大変だと思いました。
10年程前、ベーシストの江川ほーじん氏が「自分の楽器がないとセッションできないのはミュージシャンとは言えない。たとえ何も持ってないときでも音楽を作りだせるのがミュージシャンだ」と話していた言葉を思い出します。
操体の強みは場所にとらわれない事もあります。
ベッドがあろうとなかろうと、スペースが狭くても、対応が可能です。
伏臥位、仰臥位だけでなく、横臥位や立位でも操法を行う事ができます。
その為には二者択一の第一分析だけではなく、快適感覚をききわける第二分析以降が必要になってきます。
からだ一つあればいい。
ありがたいことです。
快妙道 いずみ操体研究所
辻知喜
2009秋季東京操体フォーラムにて発行されたVisionSより
操体では、言葉の統一という事が言われます。臨床の場において、普段の生活において、適切・不適切な言葉が存在するという事です。「難しい」という言葉も、講習の場(学びの場)においては、使用が制限される言葉の一つです。受講生の口からその言葉が出ると、三浦先生から一喝される場面が幾度か見られました。
これは、当人がその言葉をどう認識するか、という事も関わってくると思いますが、マイナスに取られ易い言葉だという事ですね。手技療法では、プラスの言葉を用いる、用いさせる、というのがセオリーですが、操体においても同様です。
ところで、一体、「難しい」という言葉はマイナスな言葉だけでしょうか。というのは、筆者にとって、この言葉は必ずしもそう捉えてはいないのです。個人的なイメージなのですが、「難しいは楽しい」なのです。
難しいことってわくわくしませんか。橋本敬三先生も、真摯に学ぼうとする相手には「こんな難しい事に足をつっこんでしまったなあ。でも、操体は面白いぞ、一生楽しめるからな」とおっしゃっていたそうである。
そうなのである。難しいからこそ楽しいというものもある。学べば学ぶ程、新しい課題が出てきたりして。でもそれを味わうことさえできれば、生涯楽しい思いもできるのである。橋本先生をはじめ、諸先輩方の楽しい学びのお陰で、操体は日々進化(深化)している。まさに深甚な世界である。(ちょっと使ってみたかったのです。)
私事ですが、この初夏に、故郷鹿児島に帰省して来ました。前回からかれこれ四年目の帰郷になります。鹿児島だと、なかなか気軽に帰ってみようかな、というのが出来にくい土地でもあります。
今回、幸いにも長めの休暇を取ることが出来た為、電車で帰ってみたいとの思いが沸き上がりました。旅の情緒を味わうには、思い込みですが、ローカル線と駅弁は外せないな、と考えたのです。電車の旅というものを経験した事が無いので、ちょっとした憧れでもありました。
性分もあり、当初は予定を立てずに、気ままに途中下車の旅にしようかと思っていましたが、何かの際にその話をした所、そこは実行委員の情報網の素晴らしさというか、話が一人歩きを始めました。
お泊まり会(実行委員の勉強会は開始時間が早い為、前泊組が存在します)の時、
福田さん「日程とかわかれば調整しますので、決まったら連絡下さい。」
休憩中の一服タイムで、
西田さん「辻君て、鹿児島帰るんでしょ?途中秋穂さんとこ寄ったりするの?」
辻「えっ。」
三浦先生「そりゃあ行くさ。なあ?」
とんとん拍子に決まり、東京→広島→島根→福岡→鹿児島→兵庫→東京という充実した旅程が出来上がりました。おかげさまで、各所にお世話になり、世界遺産他を巡る楽しい旅になりました。もちろん、治療所も見学し、勉強させていただきました。
地元では、墓参りや、親戚まわりでほぼ費やした形ですが、無事報告を終え、合間に懐かしい地を歩き、思いを新たにしました。夜は温泉に浸かり、自然、「仕事の方はどうなんだ」とかいう話題になったりするのですが、考えてみれば、この業界に入って以来、詳しい話をする機会が無かった気がします。
手技療法を素人に説明する、ましてや、操体を、というと一筋縄ではいかない事は周知のとおりであります。そこで、翌朝(出発の日だったりするのですが)実際に操体を受けて貰う事にしました。これも親孝行のうちですね。
最近調子の悪いとことか気になる箇所が無いか尋ねると、無いと言う。いや、無いに越した事はないのだが、それでは話が終わってしまう。という事で、さらに尋ねてみると、左の膝の内側が痛いという程ではないが気になると言う。客観的にも、右の肩甲骨が気になるので、左の足底を触診してみると、中央付近に硬結と圧痛がみられた。そこで、動診、操法に入っていく訳ですが、幾つかやってみたところ、「こういうの普段やってるよ」と言い出した。
父はアナログな人間で、携帯電話も持ちたがらないし、パソコンも壊れて以来買ってもないし、操体の事など知る由もないのだが、健康オタクとはいかないまでも、いろいろ興味を持って研究している様である。
実際に普段のメンテナンスのやり方を見せて貰って驚いた。操体、しかも、第二分析にそっくりだったのである。いや、厳密に言えば違う点はあるのだが、ちゃんと快適感覚をききわけている。
違う点は、たわめの間が不明確な所と、対になる動きをどちらもやっている所であった。(気持ちの良さがあるならそれはそれでいいのだが)
さらに、「気持ちのいいようにやってみてる。それが原理だと思ってる」と言い切ったのである。
これには少なからずショックを受けた。般若身経の説明等もしてみたが、しょうがないので、足趾の操法と足底の圧痛点に渦状波だけやる事にした。無意識の動きが出て来たところで食事の用意が済んだようだ。
理に適っているという事は、最終的にはそこに行き着くという事でもあります。
操体が単なる治療法ではなく、息食動想と環境を含めたより大きな体系だという事は有り難い事だと思います。
「『はじめにことばがあった。ことばは神とともにあり、ことばは神であった』と、ヨハネ伝福音書にはしるされている。たしかに、はじめにことばがあり、ことばは神であった。しかし、ことばが神であったのは、人がことばによって神を発見し、神を作り出したからである。」(「漢字」 -白川 静-)
最近興味があることに、言葉と音があります。古い時代に、言葉はどういうものであったのか。文字の発明以前の長い間、言葉は存在し、言葉は音であった。
「声発って虚しからず、必らず物の名を表するを号して字という。名は必らず体を招く。これを実相と名づく。」(「声字実相義」 -空海-)
かつて言葉(音)には魂が宿ると信じられており、全宇宙は一大言語体系であり、現象は言葉であると考えられていた。
現在では、過去の時代に言葉が本来持っていたであろう意味は忘れられてしまっているが、「言葉は運命のハンドル」と言うように、口にした当人にも影響を与えたりする。実際に、音(言葉)は快・不快を伴っており、操法としてとおす事も可能である。
しばらく楽しんでみようか。
「ものの名前というものは、それがふさわしい名前であるなら、よし聞かずとも、ひとりで判って来るものだ。私は、私の皮膚から聞いた。」(「玩具」 -太宰 治-)
辻知喜(つじ ともき) 東京操体フォーラム実行委員
いずみ操体研究所
12月13日(日)、ゴールドジム行徳千葉アスレチックセンターにて、
第二回 臨床家による操体セミナーを行います。
格闘技をやっている方だけでなく、普段運動をされない方も、是非ご参加ください。
からだには理に適った使い方があります。
それを知った上で使うのと、知らないで使うのとではからだへの負担、運動効率が全く違います。
セルフケアに、パフォーマンスの向上に、本セミナーはその入り口になるでしょう。
臨床家による操体セミナー
~歪み、腰痛、現状の壁を突き破る、達人ボディ製造法~
1 テーマ発表
平直行(
大操体法研究所)
2 般若身経(身体運動の法則)
~自然体立位・左右捻転~
畠山裕美(
操体医科学研究所 TEI-ZAN)
森田珠水(
操体健康医療研究所・森田珠水鍼灸治療院)
西田尚史(
皮膚身堂 西田操体研究所)
山本明(
東京操体フォーラム実行委員)
辻知喜(
いずみ操体研究所)
佐伯惟弘(
操体庵ゆかいや)
3 メインセミナー
三浦寛(
人体構造運動力学研究所)
◇主催
東京操体フォーラム
◇開催日時
12月13日(日) 13:00~16:00
◇場所
ゴールドジム行徳千葉アスレチックセンター
◇参加費
・一般料金: 4,000円
・ゴールドジムメンバー・スクールメンバー: 3,000円
・行徳店のセミナーに以前参加頂いた方: 3,000円
◇問い合わせ
ゴールドジム行徳千葉アスレチックセンター
TEL:047-390-3436
(平日14:00~22:00 日・祝10:00~19:00)
前回のセミナーの様子
http://d.hatena.ne.jp/tokyo-sotai/20090928
操体法の基礎である「身体運動の法則」に基づいた『般若身経』(からだの使い方を世界で一番短いお経、般若心経になぞらえたもの)。操体法創始者、橋本敬三医師の書籍でも年月を追うに従って改良されている。
(撮影:
東京操体フォーラム)
見れない場合はこちらへ
http://www.youtube.com/watch?v=UA0QASrTQvU
先週、秋季
東京操体フォーラムが行われました。
ご参加頂いた皆さん、ありがとうございました。
今回は柳生心眼流竹翁舎の島津兼治先生と、南画家の田中稲翠先生をお招きして講演をしていただきました。
島津先生、稲翠先生、そして三浦寛理事長と、指を活かすことの大切さなど、お弟子さんも驚くほど貴重な内容でした。
ジャンルもテーマも違っても、大事なことは繋がっているんですね。
来年は東京以外でもフォーラムを行うかも知れませんのでお楽しみに。
島津兼治先生(柳生心眼流竹翁舎)
田中稲翠先生
三浦寛
実行委員
*12月13日(日)には千葉県の
行徳ゴールドジムにて操体セミナーを行います。
詳細は後程。
いずみ操体研究所 辻知喜